
「海外旅行に行く機会に、新しく腕時計があった方がいいかな」
そう思ってこの記事を読んでいるみなさん。
海外だけでなく旅行では、腕時計があった方が便利です。
どうも、kenzoです。
私は、個人的には「腕時計とメガネはいくつあってもいい!」と思っているのでどんどん買っちゃいますが、旅行のタイミングで買おうと思っているひとは、なかなか悩みますよね。
すぐ壊れたりずれたりするようなものでは、慣れない外国で時間もわからない不安と戦うことになります。
「やっぱり外国では、自動で時間合わせしてくれる電波時計がいいのかな」や「自分に必要な機能ってなんだろう」の疑問にこたえて、あなたに合う一本がみつかるよう、お手伝いします。
これを読み終えるころには、あなたも腕時計の見方が少し変わっていることでしょう。
欲しいのは高機能?ちょっと待って、海外旅行には安いものがいい!そのワケ!

これから時計を選ぼう、という方にいきなりの「否定」です。
まずあなたが「欲しい」と思うものは「本当に必要か」というお話です。
ここで私の悲しい思い出をひとつ。
久しぶりに会う友人たちと、旅行にでかけたときのことです。
久しぶりに会うのもあって、少し時計もキメて、普段しないアンティークの時計をつけていきました。
夏で思ったより汗をかいたので、ドライブ中にみつけた温泉にいくことになりました。
何を考えていたのか、友人と話しながらお湯をすくおうと手をだしたとき、「あれ!?まだ時計つけいてる!?」とそこで気づきました。
ボケてるのかと思われるでしょうが、普段メタルバンド(金属製)をつけている私には、レザーバンドの小ぶりな時計は軽すぎて、外したつもりが、外してなかったのです。
一瞬でもお湯につかったその時計はだんだん動きがニブくなり、お亡くなりになりました。
何が言いたいかというと、ここで旅行用の時計を探そうとしているみなさんは、「初めての一本」か「普段は腕時計をしない」どちらかのひとでしょう。
「海外で使うために、こんな高機能な腕時計を買った!」と言いたい気持ちもわかりますが、気を付けないと、「慣れない場所で慣れないことするとロクなことなにならない」ってことです。
じゃあ「腕時計はいらないのか」というとそうじゃなく、ちょっとちがった目線からご案内します。
高級時計を持っていかない方がいい理由

旅行では腕時計は絶対あった方がいいです。
しかし、旅行に時計を持って行くにはいくつかリスクがあります。
具体的にどんなリスクがあるかというと
- はずして忘れてくる(ホテル、海など)
- 汚れや、濡れることで破損する
- 盗難にあう
ということがあります。
よく「海外では盗難にあうから高い時計はつけていくな」といいます。
さらに腕時計そのものより、「観光客だし金持ってそうだ」とスリなどに目をつけられて、他のものまで盗られる危険があるのです。
でも盗難よりも自分の不注意でなくしたり、壊してしまう方が多いです。
すぐにあきらめられるならいいですが、お気に入りや、旅行のために新しく手に入れたものだと、そうもいかないでしょう。
私も旅行で壊してしまったとき、とにかく早く修理にもっていきたくて、旅行の後半は全然楽しめませんでした。
旅行に行く地域や何をするかによりますが、やっぱり「何かあったら困る」大切なものは持って行くのはやめましょう。
安価(シンプル)なモデルがいい理由

安価なもの、といっても妥協しているわけではありません。
ありがたいことに、私たちの住む日本製の時計は優秀です。
たとえ1,000~3,000円の腕時計でも、時計としての機能には全く問題ありません。
確かに「いろいろな機能満載!」というわけではありません。
でもそのぶんシンプルな構造でこわれにくく、軽くて女性や初めて腕時計を使うひとにもおすすめです。
海外では「日本の時計」はブランドとして有名です。
そのため「何かあったとき、あげたりもできるように、安いものを何本か持っていく」という話も聞いたことがあります。
あとで紹介する、いくつかのおすすめを見てもらえればわかるように安価なモデルは
- シンプルな機能で扱いやすい
- 複雑なつくりでないため丈夫
- 軽い
- 安くても時刻は正確
- 万が一何かあってもあきらめがつく
- シリーズとしてバリエーションも多く、それだけのファンも存在する
こんなにメリットがあります。
安いモデル、と聞いて「ほんとに使えるの?」の次の疑問が「見た目はチープじゃない?」ということですよね。
そりゃいくら便利で安くても、着けていたくないようなものではどうしようもありません。
でも先ほども書いたように、種類があってリーズナブルだからこそ「いくつも気に入ったものを使いまわし」なんてこともできるんです。
実際に見てもらった方が安心するでしょうから、どんなモデルがあるのか紹介します。
リーズナブルでもおすすめのラインナップ
まずは安価モデルの代名詞ともいえる「チープカシオ」シリーズからご紹介します。
「チープカシオ」はカシオの安価なエントリーシリーズです。
「チープ」といっても安っぽいわけではありません。
カジュアルなデザインからビジネスのシーンで使えるドレッシーなものまで、その数100種類以上のバリエーションがあります。
そのため、ただ集めるだけの「ファン」もいるシリーズです。
基本のモデル F-91W-1JF
レトロなデザインのデジタル時計で、「チープカシオシリーズ」の顔のようなモデルです。
このモデルは世界中で売れすぎて、たくさんの逸話があります。
丈夫で正確なことから、米空軍の演習生がみんなこれを着けているそうです。
みんなでアラームを合わせておいたところ、演習中にいっせいにアラームが鳴ったことでさらに正確さが証明されました。
さらに「タフさ」を証明するのがこの動画
カラーバリエーションも豊富なので、女性の方でもポップに使えます。
出典元:https://sundaylife.jp/casio/cheap-casio-ladies
LA-670WA-1JF
これは「Perfume」の「のっち」さんも愛用しているモデルです。
より女性らしいバンドのモデルもあります。
ここまで紹介したモデルは、いわゆる「入門編」。
このシリーズの中でも、みなさんの「海外旅行」という目的に合ったものをご紹介します。
MTP-1244D-8AJF シルバー
フォーマルなシチュエーションでも使えるデザインです。
3時の位置に日付が表示され、インデックス(文字盤)には蓄光塗料が使われているので、暗い中でも時刻がわかります。
時計に内蔵のライトで明るくできればいい、と思うかもしれませんが、他のボタンを操作することなくすぐ見れるので、意外に便利な機能です。
AQ-S810W-1A2JF ブラック
多機能で、アウトドアでも使える丈夫なものが欲しいかたはこちらがおすすめ。
この価格で、ワールドタイムといって、世界の主要都市の時間を表示できる機能までついて、10気圧防水と防水性もさらに強化されています。
もちろん、アラームやストップウォッチの基本機能もついています。
そして一番の特徴は、「ソーラー」。
太陽光で充電するので、電池交換がいらないことです。
AW-80-1AJF
最後はデジタル時計とアナログ時計の”良いとこどり”の「デジアナ」といわれるモデルです。
アナログの、「パッと見で時間がわかる」ポイントをおさえつつ、ワールドタイムやアラームなどの「デジタルがもつ多機能」を両方もっています。
さらに長寿命のバッテリーで10年間電池交換不要です。
この値段でそれだけもったら、交換するより新しいものを買ってしまってもいい気がしますが、電池だけでなく、内部のパーツなどもそれだけ長持ちするということです。
他にもいろんなサイトやショップで紹介されています。
参考サイト
https://sakidori.co/article/219343
https://mono-reco.jp/12599400012969/
すごい種類なので、必ずあなたの好みに合うものがみつかることでしょう。
時計の一番大事なことは「正確に時間を知らせること」です。
そのうえで、安価なモデルというのは機能こそ少なくても、時計の本来の役目をじゅうぶんはたしています。
そしてシンプルな構造なので、壊れにくく軽いです。
そのため女性のかたにもおすすめできます。
デザインの好みも使い方も人それぞれですし、「安い」といってももう少しするものでもいいと思う人もいるでしょう。
ここで言いたいのは紛失や破損など、何かあっても「まあいいか」とあきらめがつくものが良い、ということです。
それでも電波時計、高機能なものが欲しい

それでも、これからもずっと使えるものや「もっと有名なモデルがいい」という人もいるでしょう。
さらに、「海外に行くからこそ、電波時計がほしい」という気持ちもわかります。
確かに、時間を自動で合わせてくれるといっても、なかなか狂わない日本の時計では、国内でその威力を目にすることはないでしょう。
しかしここで夢をこわすようですが、電波時計といっても、海外で自動に時差を計算してくれるわけではないのです。
なぜなら、それは電波時計の仕組みにあります。
日本では2か所の基地局から発信される電波を時計が受信して、ズレをなおします。
同じように、外国でも電波を発信している基地があります。
よって外国についたら、その都市の電波に合わせて設定しなおさなければならないのです。
しかも、この電波の範囲内でしかこの機能は使えません。
そして時計によっては国内の電波専用、または旅行先の都市の電波に対応していないことがあります。
海外で使いたいなら、「海外対応で、アメリカ、ヨーロッパなどの主要都市に対応しているモデル」を選ばなければいけませんので注意してください。
カシオ WVQ-M410-1AJF
シチズン エコ・ドライブ クロノグラフ VO10-6741F
ここでご紹介した二つはメーカーは違いますが、どちらも海外の局からの電波をキャッチできる機能をもっています。
北米、ヨーロッパ、中国、日本2か所に対応していて、設定は必要ですが、行先の都市を選んでおけば、電波をキャッチしたら、時刻を合わせます。
カシオ LWA-M141D-7AJF
電波ソーラーではわりとゴツい見た目のものが多いなかで、女性でもつけられるデザインがうれしいところですね。
さきほど「自分で設定しないと勝手に時間合わせしてくれない」といいましたが、実はそれが可能なモデルもあるんです。
それは「GPS時計」といわれるものです。
出典元:https://www.casio-watches.com/technology/ja/technology/multi-band6/
これは一般的な電波時計の電波のイメージです。
電波を発信している地点から、電波のとどく範囲(円の中)が電波時計が自分で時間を合わせてくれるエリアです。
これを出ると”普通の時計”になってしまいます。
でも「GPS時計」は、使っている電波が人工衛星です。
時計に内蔵されているGPS情報から今いる地点とその時間を衛星が送ってくるので、地球上どこでも、正確に時間を知れます。
そして衛星とはどこでも通信できるので、「時計が勝手に時間合わせしてくれる」のです。
シチズン アテッサF150
セイコー アストロンSBXB055
これらが有名な「GPS電波時計」です。
今までご紹介してきたものと比べると、値段もハネ上がりましたね。
それだけ高機能というだけでなく、大事に使えばずっと使えるものでもあります。
ここで一生使い続けてもいいと思うものを選びたいなら、これくらいしっかりしたものでもいいでしょう。
アウトドア用!ハードな使用に耐えるヤツ!

思いっきりマリンスポーツや登山など、アウトドアで楽しみたいひとは、その目的に合った時計にする必要があるでしょう。
さきほどの動画のように、防水性など、ある程度は普通の時計でも問題ありません。
ただし、保障はされていないのと、やっぱりアウトドア用につくられたものとでは耐久性が違います。
スント トラバースアルファ
北欧フィンランドのブランド「スント」の時計は、スマホやPCと連動させて使うことができる「スマートウォッチ」のような面もある時計です。
このモデルも「気圧、高度」や「GPSで登録した地点へのナビ」までやってくれる、時計とは思えない多機能ぶりです。
マリンスポーツに特化して「100m防水」のものもあるので、目的にあわせて選べます。
人とは違うものが好きな人にはいいでしょう。
カシオ G-SHOCK
言わずと知れた定番ですね。名前くらいは知ってるひとも多いでしょう。
デジタルからアナログ、最新モデルではスマホとのリンクもできるものまで、本当にたくさんのバリエーションがあります。
この「ベビージー」のように、カラーリングやサイズを女性でも使いやすいようにしたものもあります。
G-SHOCKの一番の魅力は、「防水、耐衝撃性」にすぐれているのに、手ごろな価格というところでしょう。
私の警察官の友だちは、2人ともG-SHOCKを使っています。
ときに乱闘になったりしてぶつけても安心で、逮捕時など「1分1秒単位」で記録しなければいけないというときでも、とても見やすく便利だそうです。
私はあまりアウトドアで使うこともないので、こういうモデルを選ぶことは少ないですが、バンドの種類には気をつけています。
時計のバンドには
- レザー
- ナイロン(生地)
- ラバー(樹脂)
- メタル(金属)
がありますが、私は「ラバー」と「メタル」が多いです。
よくアウトドアで使うとき、乾きやすいナイロン製もいいというひともいますが、汗などはしみ込んでしまいます。
それに対して、メタルやラバーなどは水分もある程度はじくため、不快感はありますが、はずしてひと拭きで掃除できるのです。
以前私もレザーのバンドで夏にスポーツをしたあと、手入れが不十分だったために、バンドがひび割れたり、汗の匂いがしみついてしまったことがありました。
「大事な時計は汚れないようにはずしておこう」や「ホテルの金庫にしまっておこう」など、気持ちはとってもわかりますが、腕時計は身に着けていないと意味がありません。
このアウトドア用の時計のような「丈夫なもの」をはじめからつけていくか、壊れてもいいと思えるものを持っていくか、どちらかにするのがいいでしょう。
まとめ
今回は
旅行におすすめしない腕時計
あれば便利だけど!?口コミを参考に正しく選ぼう!
についてご紹介しました。
欲しいのは高機能?ちょっと待って、海外旅行には安いものがいい!そのワケ!
海外旅行に高い時計をつけていくには「破損、紛失、盗難、スリ」などのリスクがつきまとう。
それよりもなくしてもいいと思える安いものの方がいい。
日本製の時計は安くても正確で、機能の数でもそこそこのものが多く、シンプルな構造なので、壊れにくく、結果的にコスパはいい。
時計に気をとられて旅行を楽しめなくならないために、海外旅行では安いモデルをおすすめする。
それでも電波時計、高機能なものが欲しい
この機に、しっかり普段から使える時計を購入したいひとはそれでもいい。
高級時計とまでいかなくても、機能、スペックともにずっと使えるものは多い。
ただし、電波時計を購入するうえでは、「海外電波局に対応」しているものを選ばないと、外国では電波時計といて使えないので注意が必要。
それよりも高価にはなるが、「GPS時計」ならば、地球上どこの地域にいても、その場所の正確な時間がリアルタイムで知ることができる。
”一生モノ”が欲しいひとは選択肢にいれてもいいだろう。
アウトドア用!ハードな使用に耐えるヤツ!
ダイビング、登山など、思いっきりアウトドアを楽しむなら、それに合った時計を選ぶ必要がある。
それ専用につくられたものは、やはり耐久力が違うので、安心感も違う。
こういう頑丈なモデルを始めからつけていくか、現地で、かえのきくものに付け替えるかは自由だが、そのどちらかが海外旅行ではベストである。

個人的には、旅行のシーンだけでなく、普段から電波時計やここまでの多機能がある必要はないと考えます。
それは「時計に多くの機能が必要ない」のではなく「私にこんな多くの機能はいらない」という意味です。
もちろんビジネスでガンガン使う人は別です。
でも、あなたの人生のなかで1分1秒を争う瞬間は何回あったか、かぞえてみてください。
その1秒のズレがあなたにもたらした被害はどんなものだったでしょう。
正確さはもちろん大前提ですが、私は、旅行先で時差を計算しながら時計の針をまわすのも、旅行ならではの楽しみと感じています。
それに、着いてから設定しなきゃいけないなら、あまり変わらないでしょう。
時計と車は似ているところがあります。
実用的な「道具」ですが、あるところを超えると、ある人にとっては「ぜいたくな趣味」になってしまいますね。
でも、近所のスーパーにスポーツカーで買い物に行くみたいな、本当は合理的でないことでも、その人自身が良ければいいんです。
時計選びも同じで、「こんな機能がある方がカッコいい!」「デザインが好きだから絶対これがいい」という気持ちが一番大事ですから、高くても安くても、あなたがしたいものにすればいいです。
逆にいうなら、あなたがどれも同じに見えるなら、最初にご紹介したリーズナブルなもので問題ないでしょう。
時計の一番の役目は「正確な時間を知らせること」ですから、じゅうぶんに満たしています。
なので、たとえ上位のモデルを買っても、それはあなたにとって「安いものと同じくらいの価値」しか発揮しないでしょう。
私だって、コンマ~秒まで計れる機能や、日本との時差を出せる機能が「カッコいい!」と思って持っていますが、当然使うことはありません。
でもそれでいいんです。
もしあなたの旅行に着けていくビジョンが浮かぶ時計があったら、それがあなたにとっての「正解」でしょう。