旅行の手荷物で気に掛けるべきことは中身ではなく「カバン」の大きさである!

旅行の手荷物と言うとまず、カバンに何をいれるか考えそうなのですが、それはNGです
実は、旅行で乗る交通機関によって手荷物の持ち込める大きさが違います。
いざ出発となってから手荷物が大きすぎて持込みNGというトラブルになりかねません。

まずはスーツケースやカバンが利用する交通機関で持込み可能なサイズなのか知っておかなければなりません。
それでは出発当日になって慌てることのないよう、持ち込めるサイズについて確認していきましょう。

どうもはじめまして、バス旅行歴18年のMatsuです。

普段はJR東海バスでの往来が多いのですが、急な所用で国内線の飛行機で福岡まで行くことになりまりました。
従前持っているスーツケースで行こうと思っていたのですが、出発2日前にサイズを確認したらなんとサイズオーバーでした。
これでは持ち込めないと慌ててデパートのカバン売場に行って国内線対応サイズのスーツケースを買いに行ったという経験があります。

しかし、サイズが一回り小さくなっているので、全部移し替えたのでは入りきりません。
入れるものを見直して、私服を入れるのをやめました。
仕事の後で一旦ホテルに戻って私服に着替えなくても、仕事終わったらそのままスーツで街中を出歩いても大きな支障はないからです。


手荷物のサイズは交通手段によって違います

はじめに交通手段は何かというのを考えなければなりません。
飛行機でも国際線と国内線では手荷物のサイズ規定に違いがあります。
新幹線や高速バスでも手荷物のサイズ規定は違うものです。
移動手段によって注意しなければなりません。

航空機の場合の注意点

国際線の手荷物についての注意点

国際線では一般的にはスーツケース1個と身の回り品(の入ったカバン)1個です。
身の回り品に関しては客席に持ち込むもので、肌身離さず持っておくべき貴重品や機内で過ごすのに必要な小物類はこちらになります。

スーツケースの大きさはJAL・ANAとも幅55cm×高さ40cm×奥行25cm。
他社も概ね3辺の合計が115cm以内のものとなります。
身の回り品とされるものはJAL・ANAとも3辺の合計が77.5cmですが、他の航空会社についてはまちまちなので、事前に調べて確認しておくことが必要です。

 また、航空会社の一部プランで手荷物を持ち込めない例外があるので要注意です。
(例:ユナイテッド航空のベーシックエコノミーは持込み可能なのは身の回り品のみなので、スーツケースは不可です。※)
重量についてはJAL・ANAとも手荷物と身の回り品の合計が10kg、その他では7~12kgです。

以下の表にない航空会社もありますので、確認が必要です。
運送約款では3辺の合計と重量のみを規定している場合はその範囲に収まっていれば、極端なものでない限り具体的なサイズは目安と考えてよいでしょう。

国際線はサイズ・重量の規定が厳しいので、スーツケースやカバンに何を入れるかではなく、どれだけ入れられるかを逆算して考えましょう。
あれこれ入れようとするとすぐ一杯になって入りきらなくなります。
また、重いものを入れてしまうと重量規定でも引っかかるので注意が必要です。

カバンに詰める前にまずは、何が必要かというのを慎重に考えて整理してから詰めましょう。
現地のお店で買えそうな消耗品などは割り切って入れないでおくとコンパクトになります。

ペットについては手荷物として持ち込む事は可能ですが、事前の申し込みが必要ですので注意しましょう。
各社キャリーケースの許容サイズ、預かれる動物の詳細が異なりますので申し込み前に確認が必要です。(例:ANAの場合は3辺が115cm以内)

なお、LCCはペット不可ですので注意してください。

航空会社名 重さ 3辺の合計 サイズ(cm)  個数
JAL 合計10kg 115cmまで 55×40×25 1個+身の回り品1コ
ANA 合計10kg 115cmまで 55×40×25
約款上には3辺の合計のみなので目安
1個+身の回り品1個(ファーストクラスは2個)
ユナイテッド航空※ なし 合計なし スーツケース 22×35×56 1個+身の回り品1個
身の回り品 22×25×43
シンガポール航空 7kg 115cmまで スーツケース 指定なし 1個+身の回り品1個
なし 80cmまで 身の回り品 30×10×40
大韓航空 合計12kg 115cmまで 40×20×55 1個+身の回り品1個
アシアナ航空 合計10kg 115cmまで 40×55×20 1個+身の回り品1個
タイ航空 7kg 115cmまで スーツケース 56×45×25 1個+身の回り品1個

1.5kg 75cmまで 身の回り品 37.5×25×12.5
フィリピン航空 7kg 115cmまで 指定なし  1個+身の回り品2個
ベトナム航空 7kg 115cmまで 36×56×23  1個
ガルーダインドネシア航空 7kg 115cmまで 56×36×23 1個+身の回り品1個
エール・フランス 合計12kg 合計なし スーツケース 55×35×25 1個+身の回り品1個
身の回り品 30×40×15
KLMオランダ航空 合計12kg 合計なし スーツケース 55×35×25 1個+身の回り品1個
身の回り品 40×30×15
チャイナエアライン 合計7kg 合計なし 36×23×56 1個+身の回り品1個

LCCの場合

航空会社名 重さ 3辺の合計 各サイズ(cm) 個数
エア・アジア 合計7kg 合計なし  スーツケース 56×36×23 1個+身の回り品1個
身の回り品 30×40×10
バニラエア 合計7kg 115cmまで 40×55×25 1個+身の回り品1個
ピーチ 合計7kg 115cmまで 40×50×25 1個+身の回り品1個
ジェットスター 合計7kg 合計なし スーツケース 56×36×23 1個+身の回り品1個

国内線についての注意点

基本的には国際線と共通ですが、100席未満の飛行機の場合は規定が異なります。
この場合は国内線の各社共通で「3辺の合計が100cm以内、幅45cm×高さ35cm×奥行20cm」です。
席数によって変更点がありますのでここは注意が必要です。

JALの国内線には該当するものがありませんが、ANAの一部路線と、LCCの国内線は100席未満の機体を使うことが多いので注意しておく必要があります。

ちなみに先述した私の経験の話、ANAの中部→福岡便でボンバルディア DHC8-Q400(74席)でした。
それで、その時持っていたスーツケースの3辺の合計が100cmを超えていたので、「これは大変だ!」と大慌てになりました。


鉄道についての注意点

新幹線についての注意点

新幹線の手荷物のサイズは3辺の合計が250cm、重さ30kgまでですが、1辺が2mを超える長物は持ち込めませんので注意しましょう。
ただし、例外としてスポーツ用品や楽器など、立てて携行可能なものはOKです。
個数については2個までですが、身の回り品についてはこの個数に含まれておりません。

ペットは長さ70センチ以内で、タテ・ヨコ・高さの合計が90センチ程度のキャリーケースにいれたものならOKです。
ケースと動物の重さの合計が10kg以内であれば有料(290円)で持込み可能です。
概ね小型の犬・猫、ハムスターなどであれば問題はないかと思われます。
先述の条件を満たしていても持込み不可の動物もありますので確認はしてください。

置き場所は荷物棚か足元かになります。
東北・北陸新幹線などJR東日本の新幹線、一部の九州新幹線では荷物置き場も設けてありますので、そちらへ置くことも可能です。
東海道・山陽新幹線には荷物置き場はありません。

しかし、2020年5月20日からは九州新幹線も併せて最後部座席の後ろを荷物置き場にする仕組みがスタートするようです。
「事前予約」が必要なので注意が必要です。
3辺の合計が160cmを超えて250cm以内のものについては専用の座席(指定席)が必要です。

在来線についての注意点

基本的には新幹線と同様ですが、特に棚以外の荷物スペースのない通勤型車両のに乗る際は倒れたりなどして他の乗客に迷惑の掛からないよう配慮する必要があります。
自宅から空港まで電車で向かう際には特に注意しましょう。

私鉄もJRの規定に準拠していますが、折りたたみ自転車などが一部私鉄で有料となる場合があります。
(わたらせ渓谷鉄道、伊予鉄道など)

サイズ(cm)注意点ペット
3辺の合計が250cm、重さ30km(原則)1辺が2m以内のもの(立てて携行可能なら例外的に可。) 2個まで身の回り品は個数に含めません。可能(有料:290円)キャリーケース:3辺の長さ90以内、かつ長さ70以内。
東海道・山陽新幹線で3辺の合計が160cmを超えて250cm以内のもの要予約専用座席(指定席)必要同上

高速バスについての注意点

バス会社によって差が大きいので注意が必要です。
主だったバス会社について例を挙げてみます。

WILLERの場合1個の場合は3辺合計が155cm、2個の場合は2個あわせた3辺の合計が240cmまでです。
これに加えて身の回り品1個です。
ペットは不可です。

JRバス関東の場合は0.027㎥(30cm×30cm×30cm)までの身の回り品のみです。
(JR東海バスの路線を走るJRバス関東の分についてはJR東海バスの基準に準拠します。)
JR東海バスの場合は3辺の長さが250cm、うち1辺の長さが200cm以内で、プラス身の回り品です。
西日本JRバスの場合は3辺の長さが100cm以内プラス身の回り品です。

JRバス各社とも概ね30cm×30cm×30cm程度の大きさのキャリーケースに入れることができれば「昼行便のみ」に限りペットの持込みが可能です。
ただし、トランクには入れることができません。
身の回り品と同様に席への持込みとなります。

トランクに入れられるのは原則1個です。
例外としてWILLERのように2個OKのバス会社もあります。
この他にバス会社は多数あり、それぞれ規定が異なりますので、乗車券を手配したら事前に確認しておきましょう。

飛行機と違って厳密なチェックはしていませんが、明らかにサイズオーバーと分かるものは断られます。
サイズ規定に関しては荷物スペースをより多くの乗客が利用できるよう勘案して設定している部分もあるのでご理解ください。

バスの場合は国内で極端に遠方にはならないので、身の回り品以外を宅配で送ってしまうというのも手です。
私の場合、おみやげは宅配にしてしまいます。

食品や精密機器などはバスのトランクには載せられません。
(バスのトランクはエンジンの熱が中に入ってきます。)
身の回り品として席まで持ち込むにしても席の上の棚に入らないこともあります。

バス会社手荷物のサイズ(cm)身の回り品(cm)ペット持込み
WILLER1個の場合:3辺合計が1552個の場合:3辺の合計が240まで高さ24×奥行30の棚に入る範囲不可
JAMJAMライナー3辺の合計が120、10kgまで。1個 不可
JRバス関東×身の回り品のみ・JR東海バス、西日本JRバスの路線の場合は下の2社の規定を参照。0.027㎥(30×30×30)身の回り品サイズ内のキャリングケースに入れば可
JR東海バス3辺の長さ250、うち1辺の長さが200以内、1個30×30×30昼行便のみ身の回り品サイズ内のキャリングケースに入れば可
西日本JRバス3辺の長さが100、1個30×30×30昼行便のみ身の回り品サイズ内のキャリングケースに入れば可

【まとめ】まずは手荷物で持ち込めるサイズをまず確認

航空機は3辺115cmが基本。

国際線・国内線とも基本は3辺の合計が115cmです。
ただし、国際線各社約款により若干の違いはあります。
国内線は注意点として、100席未満の機体を使うANAの一部とLCCは一回り小さい3辺100cm
海外旅行の場合、あれこれ詰めがちなので何が必要か慎重に考え、整理してから準備に入りましょう。

ペットは客席には持ち込めません。
荷物室に載せられるので注意してください。
LCCはペットはNGです

鉄道にもサイズ規定があります。

JRの規定(3辺の合計が250cm、重さ30km、2個まで)の基本形を知っておけばほとんどは対応できます。
東海道・山陽新幹線で3辺の合計が160cmを超える場合は事前予約が必要です。
有料(290円)になりますが、ペットも3辺90cmまでのキャリーケースに入れれば連れて行けます。

バスについては規定がまちまち、初めて乗るバス会社・便はまず確認。

スーツケース不可からスーツケース2個OKまでと幅がありますので注意しましょう。
バス会社によってだけではなく、運用の条件により規定が変わってくる場合があります。
(バスの車両、路線、昼行便と夜行便、直行便か途中停車があるかなど)
 ※JR東海バスでペット持込み可なのは「昼行便」の身の回り品としてのみです。

切符に注意事項として手荷物のサイズが書いてあるか、切符に約款を確認するよう注意書きをしていることもありますので、確認しておきましょう。

食品や貴重品、パソコンなどの精密機器が入っていると手荷物としてトランクに入れることができませんので注意です。
おみやげがかさばる時は宅配をお勧めします。
※帰省旅行の場合は復路の方がおみやげが多くなる傾向です。

このように飛行機・鉄道・バスと交通手段やその各社によって手荷物で持ち込めるサイズや重量の基準が違います。
旅行に行く際にはまずその基準を把握した上でスーツケースなどを決めます。

あとはそれに収まるよう何が必要かを整理した上で詰めていくということになります。
特に「旅行に行く前にスーツケースやカバンを買う予定」でしたら、サイズに注意して選びましょう。

飛行機に乗る場合は気圧の影響や換気の制約を受けるため、この他に持ち込み禁止のものが非常にたくさんあります。
もちろん鉄道やバスにも持ち込み禁止の品目があるので注意しましょう。カバンに詰める前にまずチェックすることが大切です。