
海外旅行となると、安くはない金額がかかっていることが多く、何かの手違いでその旅行に行けなくなってしまったら、心も財布も痛い思いをしますね。
キャンセル料が保障されるなら保険に入っておきたいけど、そんな保険はあるのか。
この記事を読んで、その悩みを解消しましょう。
どうも、kenzoと申します。
私は、保険に入る発想すらなく、一度危なかったことがあります。
そこで己の甘さを知りました。
傷病以外にも、ここでご紹介する「キャンセルを保障する保険」というのも、最近増えてきているんです。
そうなると、あまり関係ないと思える人はいないでしょう。
旅行当日までに、”絶対に”ケガや病気をしない、と言い切れるでしょうか。
そんなリスクと天秤にかけるくらいなら、保険料なんて非常に安いと言えます。
この記事を読んで疑問を解消し、真っ先に行動しましょう。
これも立派な”旅行の準備”です。
自己都合キャンセルは仕方ない!?いえ、補償してくれる保険があるんです!

誰だって旅行をキャンセルしたいわけはなく、もしどうしてもキャンセルしなければいけなくなったとき、へこんでいても現実は厳しいものです。
さらに、キャンセル料なんて追い打ちが降りかかります。
そのための、備えとして「保険」があるわけですが、補償されなかったらもはや不満のやり場がないですね。
よくあるキャンセル理由として
- 体調不良
- 仕事
- 同行者の都合(体調不良や用事)
があるでしょうが、保険によっては、補償対象は「入院を伴う健康障害」であったり、仕事や、同行者の都合によるキャンセルは、そもそも対象外なんてことも、ざらにあります。
なので、自分には関係ないと思わず、保険の補償内容もあわせて把握しておきましょう。
まず、一般的には、海外旅行保険の「旅行変更費用担保特約」というものです。
何かというと、やむを得ない場合、(親族が死亡したなど)費用の一部が返ってくるというもの。
気を付けるのは、「特約」なので、これ単体でつけることはできないこと、そして、自己都合(体調不良や仕事)では補償されない、という点です。
もちろんあるにこしたことはないですが、普通みなさんが”行けなくなるとき”といえば、いわゆる”自己都合”の場合が多いでしょう。
そこで、自己都合(仕事や子供の発熱など)によるキャンセルは補償される保険はないのか、というとあります。
会社によって名前は違いますが、「キャンセル保険」「チケットガード」といわれるものです。
例えば
t@biho「旅行キャンセル費用補償特補約」
https://tabiho.jp/tb/?BranchCode=HM&ProducerCode=153&KashoCode=0000&EntranceType=01
AWPチケットガード「旅行キャンセル保険」
https://www.tgssi.jp/portal/trip/tokyo6c/index.html
などです。
これらは前述の海外旅行保険と違い、多少の自己都合も含まれる項目まで、カバーしてくれる内容になっています。
しかし、見てもらえればわかるように補償範囲が微妙に違います。
例えば、上の「たびほ」は、同行者の体調不良や、空港までの電車の遅延などにも対応してくれますが、旅行先の天災やテロなどの事件による渡航の停止に対しての補償はありません。
どちらのほうがやむを得ないかというと、災害やテロの方が仕方ない気はしますが実際起きやすいのは、旅行者の病気やケガでしょう。
ただし、これらの”突発的でもやむを得ない”事態の時は、また別の補償がきく場合があるので、この後の項目を参考にしてください。
どんな内容があれば安心かは、人それぞれです。
例えば、小さいお子さんがいる家庭や、仕事柄、急に呼び出される可能性の高い人などは、当日のキャンセルのリスクを考えておいた方がよいのかもしれません。
個人手配の旅行では保険ってどうなるの?

飛行機、ホテル、バラバラでも「キャンセル」は補償される?
最近、特に若い人なんかは、旅行会社のツアーやパックより、個人で全て手配してしまう人も多いでしょう。
これは、航空券もホテルも各種比較サイトにより自分でお得な情報を探せるようになったこと、LCCの普及などが大きな理由でしょう。
そのため、行きと帰りも別々に航空券を手配するようなことも珍しくないはずです。
そこで、心配になってくるのは、「こういった個人でバラバラに手配している場合、つけられる保険はあるのか」ですね。
まず、急な用事でキャンセルの場合、自分でそれぞれキャンセルすることになるので、完全に自分が予約した、航空会社、ホテルのキャンセルポリシー次第、になります。
特にLCCは、キャンセルや変更がきかない、また当日の欠航なども補償しないことでコストの削減を可能にしているところもあるので、自己都合では補償されません。
絶望的かというとそうでもありません。
例えば、同じLCCなどを利用するにしても、エアトリなどの比較サイトからの予約では、手数料はとられても、独自のチケットガード、キャンセル保険をつけることができます。
チケットガード・旅行キャンセル保険
https://www.skygate.co.jp/skygate/insurance/cancel/
さらにもうひとつ。面白いサービスをご紹介します。
キャンセルはできないけど、他の人に譲る、という考え方です。
Cansellというサービスで、簡単にいうと、「フリマアプリのように、自分が行けなくなった旅行をそのまま出品できる」というものです。
Cansell
https://jp.cansell.com/
名義変更などの手続きも、サービス側が代行してくれるので、100%は返ってきませんが、ただキャンセルするより数倍マシでしょう。
これは、航空券だけでなく、宿泊先がキャンセルできないときも有効になるのがポイントです。
例えば、Airbnbのなかには、キャンセル時は100%負担、というところもあります。
なかなか単体で宿泊先のキャンセル料を負担してくれるところはないので、こういう場合の対策にも役立ちます。
最低どこまでの補償が必要か
先ほどまでは「キャンセルに関する保険」でしたが、一般的な「旅行保険」はそれとは全く別の内容です。
要は行くまででなく、行ってからのトラブルに備える保険と思っていいでしょう。
よく個人で手配すると、「どこまでどの保険が必要なんだろう」と悩む人が多いです。
個人的に国内旅行では、そんなに付ける必要はないと思っています。
現地での傷病も、健康保険に入っていれば、どこでも大差ないですし治安もよく、空港で手荷物が壊されるということも少ないからです。
問題は、海外に行く際です。
病気はなくとも、どこでケガをするかはわかりませんし、何倍も高い医療費を請求された、という話もよく聞きますよね。
なので、海外旅行に行く際は必ず海外旅行保険に加入しましょう。
全ての会社ではありませんが、これで先ほどの「テロ災害による不可抗力の事態」でも、補償してもらえます。
比較サイトで保険料、内容を見比べて自分の好きなものを選ぶと良いでしょう。
海外旅行保険比較サイト
https://www.207207.jp/
基本の補償内容に大差はないですが、特約としてつけられる内容に、若干の違いが出てきます。
先ほどのキャンセルに係る補償、もそのひとつです。
それでも何が必要かわからない方は、「航空機遅延補償」と空港で預けた荷物が破損したりしたときに補償してくれる、「航空機寄託手荷物補償」あたりはつけておくことをおすすめします。
個人手配のときこそ加入しよう!
個人で手配しているときこそ、保険に入ることが大事です。
その理由は、これまでの説明で分かる通り「安く手に入るからこそ、全て自己責任で。」となっているものが多いからです。
わかっているつもりでも、もしものときは慌てますし、ツアーの時は旅行会社に連絡すればいいとして、自分で手配した場合「何か所に連絡する!?」ってところからです。
たまにしか旅行しないから…ではなく、たまにしかしないからこそ。
数千円の出費で、数万円をカバーできると思えばむしろ、入らない理由の方がないくらいです。
リピート割引がある会社もあるので、決してたまの旅行の度に入っていても、損ではありません。
全部自分で準備するときこそ
- ホテル、航空券のキャンセルポリシーを確認する(~日前までキャンセルがきくか)
- 海外旅行保険に加入し、必要に応じて、各種特約をつける
- どうしてもキャンセルが間に合わず、行けない場合はCansellへの出品も検討する
これらをしっかりおさえておきましょう。
賢く利用!カード付帯の保険

みなさん、お手持ちのクレジットカードにも、旅行のときの保険がついているって御存知でしょうか。
以外とカード契約時には、読み飛ばしてしまってますよね。
カードにもよりますが、保険がついているからこそ万が一でも安心な場合と、注意しておかなければいけないこともあります。
まず契約しているクレジットカードの補償内容を確認してみましょう。
この際、国内だけでなく、海外でも有効か、というところも注意が必要です。
ここが意外と重要で、私の知人にゴールドカードで補償は手厚いけど、なんと国内限定の話だった。
という恐ろしい話を聞きました。
そうなってしまうと、もはやただのプラスチックです。
カード付帯の保険のメリットとしては
- 別途加入の手間がない
- 年会費を払っているので、保険料を別に払わなくていい
- カードによっては、家族特約がある
- 複数枚所持していると、その分上乗せされる
があります。
注目すべきは「家族特約」と、複数枚分使える、ということ。
「家族特約」は1枚のカードで、家族全員補償の対象になる、ということです。
普通の保険であればそれぞれ加入し、その分保険料もかさんでいきますが、その心配がいりません。
さらに、カードの名義人が旅行に同行していなくとも、その家族は対象になることがある、というところです。
そして、もし何枚かのカードを持っている場合
治療費として
- カードA・・・最高200万円まで補償
- カードB・・・最高100万円まで補償
だとすると、最大300万円まで補償される、ということです。
もちろん、デメリットや注意すべき点もあり
- 基本的に、補償対象になる事例が少ない
- 有効になるための条件がある
ということです。
具体的には、「死亡」「入院」などの事態には手厚くても、普通の病気やケガ程度では、対象外だったりします。
私はここを過信していたんです。「最悪、カードでも海外旅行の保険ついているとか言ってたしな」と。
一度ハワイで、旅行最終日の夜、酔っぱらって転んだ時に顔をぶつけたことがありました。その時は酔いもあり、後は帰るだけ、と思い、その日は寝ました。
しかし翌日思ったより傷がひどく、おまけに腫れて、友達も心配してくれるので病院行った方がいいのかな、とクレジットカードのサポートページで確認してみました。
すると「3日以上の入院または…!?」と、明日帰るのに到底あてはまらない。もういい我慢しよう、となったのは言うまでもありません。
さらに、カードの保険には、「自動付帯」と「利用付帯」という2種類があります。
カードを持っているだけで、条件を満たせば保険が使えるというのが「自動付帯」。
旅行の費用にそのカードを使っていなければ、補償してもらえないのが「利用付帯」です。
それぞれ自分の持っているカードがどちらにあたるのか、補償の範囲はどこまでなのか、よく知っておく必要があります。
賢くつかいましょう。
といったのには、あなたが持っているカードの補償を補う保険の入り方もある。ということなのです。
「クレジットカード上乗せプラン」と呼ばれる制度をいくつかの会社が取り扱っているので、自分の必要な補償を組み合わせてオーダーメイドしてみてください。
一例
ジェイアイ傷害火災保険「クレカプラス」
https://tabiho.jp/crecaplus/credit_saison_uccard/
私のケガももし、軽症でなく転んだのが道路で車にぶつかっていたなら。
医療費だけでなく飛行機もキャンセル、周りにも大変な迷惑をかけていたでしょう。
そう、仲間と行く旅行の場合、1人だけの問題でもないのです。
それは”キャンセル”にはならない!?補償の範囲はどこまで?
いざ何か起きてしまったとき、特に金銭的な損失はなんとかして取り返したい、と思うでしょう。
意外と加入前は気にしている人が少ない点、「それって対象になるの?」と疑問に思う部分をみていきます。
キャンセル保険の保険料は返ってこない!
意外と勘違いしている人が多いのがこれです。
たとえ、旅行前にその旅行をキャンセルして、旅行代金が100%戻ってきても、保険料はそのままです。
そもそも、キャンセル料が発生した場合の補償です。
病院にかからなかったからって、健康保険の保険料が返ってこないのと同じです。
盗難のせいで飛行機に乗れなくても、補償はない!
一番多くて複雑なのは、この「盗難」がからむケースでしょう。
「盗難補償」なる保険特約もありますが、注意すべきなのは、これらは「直接盗まれたものへの補償」という点です。
つまり、カバンを盗られても、その中身の”時価総額”は補償してくれます。
しかし、空港までのバスのチケットを盗られたので、飛行機に乗り遅れたとしても、飛行機のチケットは単なる”乗り遅れ”扱いになり、航空券代は自腹です。
この盗られたもののなかに航空券もある。ということであれば、そのチケット代は返ってくるかもしれませんが、その飛行機に乗せてもらえる保障はありません。
非常にややこしく、納得いかない問題ですね。
当然「キャンセル保険」も、「航空券の盗難により~」のような文言が無い限り適用にならず、キャンセル料も自腹になるわけです。
よく保険会社側ともめる点ですが、事前に契約内容、現地警察に被害届を出しておくこと(後に証拠になります)を知っておきましょう。
あとは先ほどの例だと、保険会社が補償してくれなくても、航空会社が補償してくれる場合があったりします。
違うところで粘って、連絡すべきところに相談できない。
ということがないよう、そのためにも保険の補償範囲は知っておくと良いでしょう。
加入できるのはいつまで?すでにリスクがあってもいいの?
最後に、いつまで加入できるのか。
という問題ですが、これは保険会社や保険の種類によって異なります。
多いのは、「最初の費用を(一部、全部問わず)入金した時点から起算して5日まで」です。(キャンセル保険の場合)
これは、自己都合のキャンセルも補償対象にしている側面から、「用事ができたからって、急になんでもかんでもキャンセルされては困る」ということでしょう。
ちなみに、他の「傷病」などを補償するものは、もう少し直前でもいいものも多く、親族が入院しているからといって、急なキャンセルの危険があるから加入できない。
ということはありません。
ただ、「政府が帰国を命じたり、渡航を制限する事態」「疫病等によるキャンセル」などは、既に事態が起こっている状態での加入はできません。
まとめ
今回は
緊急!旅行がキャンセル!?保険の大切さを知った私の体験談についてご紹介しました。
自己都合キャンセルは仕方ない!?いえ、補償してくれる保険があるんです!
- 当日までの「キャンセル」が心配な場合、キャンセル保険を利用する
- 旅行代理店経由の予約の場合、キャンセル保険やチケットガード保険があるので、確認する
- 他社で予約した場合や、単体で加入できるものもあるので、条件を確認する
個人手配の旅行では保険ってどうなるの?
全て別に個人手配した場合も、入れる「キャンセル保障」の保険はある。
ただ、航空券のキャンセルにかかるものが多く、宿泊、その他まではフォローされないことが多い。
そのため、個人で手配した場合、それぞれ自分で事前キャンセルするのと保険に加入しているの、どちらが得かはその時によって異なります。
予約した航空券、ホテルのキャンセルポリシーをしっかり確認しておく。
賢く利用!カード付帯の保険
カードの保険を賢く利用できるよう、なんとなく内容は把握しておく。
だいたいが90日間の保障なので、長期滞在になる場合は別で保険に加入する必要があります。
自動付帯、利用付帯をしっかり確認しておく。
それは”キャンセル”にはならない!?補償の範囲はどこまで?
「キャンセル保険」と聞くと、キャンセルになった場合なんでも保障してくれるような気がするが、もちろん他の保険と同様、適用される要件は予め明記されており、例外というものはない。
特に盗難被害にあったときに、よく混同しがちだが、基本「盗難によって、結果キャンセルになったもの」というのは保障されないので注意。
また、感染症や、事件など、渡航が制限される事態になってからの、保険への加入はできないので注意。
私が2月に沖縄に旅行した時のこと、沖縄は暖かいので、気にも留めていませんでしたが、羽田は大雪で欠航かもしれないと知ったのは、ノコノコ空港に着いてからのことでした。
LCCだったため、遅延していても代わりの飛行機を手配することもできず、欠航した場合の補償もない。
おまけに、その日の夜から友人の結婚式に出席予定だったので、なんとしても帰らねばならない。
ジリジリ待っていると幸い欠航にはならず、なんとか帰ることができましたが、一緒の友人とは「だからギリギリの予定を組むなっていうのに」などと険悪な感じに。
それ以来、その時のことは話していません。
もしもお金のことなど不要な心配なく、「次どうするか」という考えができていたらまた違っていたかもしれません。
「後がない」という思いが心の余裕をなくし、間違った判断を招くことになるかもしれない。
そう考えると、転ばぬ先の杖、大人ならしっかり自分の身を守れるよう準備しておくことも当たり前のことと言えるでしょう。